表情理解ができるようになったら、次のステップとして「場面の中での表情の理解」に取り組んでいきます。このプリントでは、2種類の簡単な場面イラストを見ながら、登場人物の表情がどんな気持ちを表しているかを読み取る練習をします。単に「おどろく」「おこる」といった感情を当てるだけでなく、「なぜその表情をしているのか」「どんな出来事があったからその気持ちになったのか」といった“理由”まで考えられるようになることが目標です。
ただし、すべての子どもがすぐに言葉で気持ちを表現できるわけではありません。わかりにくい場合や、気持ちの名前がうまく思い出せないときには、4種類の気持ちを表すシンボル(「うれしい顔」「おこっている顔」「かなしい顔」「びっくりした顔」)の中から、場面に合っていそうなものを選ぶ方法も用意しています。シンボルを使うことで、感情の理解や選択がしやすくなり、少しずつ言葉での表現につなげていくサポートができます。
お子さんが選んだ気持ちのシンボルに対して、「どうしてこの気持ちを選んだのかな?」「何があったからこう思ったのかな?」などの質問を通して、一緒に気持ちや出来事を考えていくことが大切です。
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