構音練習カードの作成をはじめました

こちらの教材は専門家の方と相談しながら行っていただくものとなります。

か行の語頭音を集めたプリントを作成しました。

ただし、「け」が語頭につくことばが少ないため、「け」のみ語頭、語中、語尾が混ざったプリントとなります。

サンプルに「かー語頭音」プリントをアップします。

他のプリントは、構音練習のページよりご覧ください。

話は戻りますが、なぜ構音のプリントのみが専門家とともに進めていく必要があるかを下にまとめました。なるべく簡単に書いたので興味がある方はご一読ください。

構音の問題には、舌や唇などの構音器官の動きや筋力の問題、聴覚的なフィードバックの困難さ、音韻の習得過程における遅れなど、さまざまな要素が関係しています。また、神経系の発達や運動機能の未熟さが影響を及ぼしている場合もあります。そのため、構音障害の評価を行う際には、単に構音の誤りを分析するだけでなく、口腔機能や全身の運動発達、さらには言語発達全般を包括的に捉える視点が必要となります。この評価は専門家であってもなかなか難しいのです。

また、構音の問題に対する介入のタイミングや練習方法も、個々のケースによって大きく異なります。例えば、構音の誤りよりも発達全般の影響の方がコミュニケーション能力に影響を与えているような場合は、まずは全体的な言語発達の支援を優先することが重要です。他者や物への興味、語彙の獲得や文法の習得、意図を適切に伝える力を育てることで、結果的にコミュニケーションがしやすくなる場合があります。

さらに、運動発達が未熟である場合には、構音の直接的な練習を行う前に、しっかりとした体づくりを進める必要があることもあります。姿勢が安定し、頸部が安定しなければ、適切な発声や構音の動作がしづらくなります。そのため、全身の運動発達を促すアプローチが有効になることもあります。

このように、構音障害に対する対応は画一的ではなく、個々の発達状況やコミュニケーション能力の全体像を考慮した上で、適切な評価とアプローチを選択することが求められます。

 

言語聴覚士 ことばの教室、構音障害、未熟構音、機能性構音障害

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